鼻咽頭がんの治療法

鼻咽頭がん(通称・鼻がん)は、鼻腔の奥や上部咽頭に腫瘍ができるがんです。症状はアレルギーや副鼻腔炎と似ており、軽い鼻づまりや鼻水、耳の違和感などで見過ごされがちです。がんの進行度や転移の有無、患者さんの全身状態に応じて治療法が選択されます。

従来型放射線療法

  • 外部から高エネルギーの放射線を照射し、がん細胞を破壊します。正常組織にも影響が及ぶことがありますが、精密な照射計画で副作用を最小限に抑えます。

内部放射線療法(近接照射)

  • 腫瘍内部に放射性物質を直接埋め込む方法で、がん細胞への照射効果が高く、周囲の正常細胞へのダメージが少ないのが特徴です。

放射線治療の副作用

  • 皮膚の発赤や乾燥、一時的な難聴、嚥下障害(飲み込みにくさ)、口腔乾燥などが報告されています。

化学療法

  • 抗がん剤を使用して、増殖の速い細胞を死滅させます。がん細胞だけでなく、正常な速増殖細胞にも影響を与えるため、全身的な副作用が生じやすいです。

化学療法の副作用

  • 脱毛、吐き気・嘔吐、食欲低下、倦怠感(疲労感)などが一般的です。

併用療法(放射線+化学療法)

  • 放射線と化学療法を同時または順次に組み合わせることで、単独治療よりも高い治癒率が期待できます。がん細胞の残存を防ぐために、両者の相乗効果が活かされます。

手術

  • 鼻腔・咽頭は解剖的にアクセスが難しいため、手術は最も使用頻度が低い治療法です。腫瘍が局所に限られ、他の治療法で効果が不十分な場合に検討されます。

その他のがん - 関連記事