心臓がんの実態
がんはどの部位にできても恐ろしい病気です。部位によって発生しやすさは異なります。診断後は治療法や再発の可能性がすぐに議論されます。外科手術で患部を切除できることもありますが、心臓が関わる場合は侵襲を最小限に抑える治療が求められます。
発生率
心臓に腫瘍ができることはありますが、ほとんどは良性です。心臓がんは極めて稀で、心臓腫瘍の発生率は0.1%未満、そのうち悪性腫瘍はごくわずかです(メイヨークリニック)。
種類
心臓に悪性腫瘍が確認される場合、最も多いのは「肉腫(サルコーマ)」です。肉腫は軟部組織を侵すがんです。胸部や他の部位から転移してくるリンパ腫や、メラノーマなども心臓に及ぶことがあります。
心筋線維症などの合併症
心臓がん以外にも、心臓に影響を与える疾患があります。マランティック心内膜炎は心臓弁に炎症を起こし、心筋線維症は心筋を硬くします。これにより心臓は余分な負荷がかかり、不整脈や心不全といった二次的な疾患リスクが高まります。
化学療法の影響
がん治療に用いられる化学療法薬は心臓に負担をかけることがあります。アントラサイクリン系、シクロホスファミド(シトキサン)、5-FU、ヘルセプチン、タキサン系、IL-2 などは心筋障害や心不全を引き起こすリスクがあります。
放射線治療のリスク
放射線療法も心臓に直接影響を及ぼす可能性があります。治療中や治療後にうっ血性心不全や心雑音が出現し、冠動脈疾患のリスクが増加します。
