芝生除草剤とがんリスク
影響
がんは、体内で変異した異常細胞が正常な細胞に取って代わり、増殖・拡散することで発症します。主な症状として、夜間の発汗、寒気、発熱、原因不明の体重減少、倦怠感などがあります。
がんを引き起こす物質
MedicineNet.com(第11版『発がん性物質報告書』)によると、現在までに246種類の物質ががんを引き起こすか、あるいは「合理的に予測」されるとされています。これらに曝露すると、細胞が異常に増殖するリスクが高まります。
芝生除草剤
非営利団体Environment and Human Health, Inc. の調査報告書では、除草剤への曝露がリンパ腫や白血病などのがんと関連している証拠が増えていると指摘されています。特に子どもは、身体が発達途上であるため異常細胞の増殖が起こりやすく、最もリスクが高いとされています。
動物におけるがん
1991年9月4日のニューヨーク・タイムズ記事によると、2,4‑Dを含む芝生除草剤に曝露した犬は、リンパ系がんになるリスクが2倍に上昇すると報告されています。国立がん研究所ジャーナルの研究でも、シーズンに1回だけでも曝露した犬のがんリスクは、曝露していない犬に比べて33%以上高いとされています。一方、米環境保護庁(EPA)は2007年に、2,4‑Dとヒトのがん発症の因果関係を裏付ける研究はないと結論付けました。
予防・対策
除草剤を使わずに雑草のない芝生を保つコストは高くなるかもしれませんが、リスク回避の観点からは、除草剤や殺虫剤の使用を控えることが最も安全です。庭師や芝生管理業者に使用している化学物質を確認し、必要に応じて代替手段(自然由来の除草法や機械的除草)を検討しましょう。
