テロメアの代替的伸長(ALT)について
テロメアとは
テロメアは染色体の末端にある塩基配列の繰り返しで、複製時に重要な遺伝情報が失われるのを防ぐキャップの役割を果たします。細胞が分裂するたびに、テロメアは1回の分裂で約40〜200塩基対短くなります。
ヘイフリック限界
テロメアが5,000〜8,000塩基対まで短くなると、細胞は「ヘイフリック限界」に達し、もはや分裂できなくなります。これにより、細胞は長期間生存できても増殖は停止します。
テロメアの代替的伸長(ALT)
ALT(Alternative Lengthening of Telomeres)は、テロメラーゼを持たない細胞で観察されるテロメア維持機構です。テロメラーゼは胎児細胞や幹細胞に自然に存在し、テロメアを常にリフレッシュして細胞を不死化させます。一方、ALT細胞はテロメラーゼが欠如しているため、テロメア長は極端に短いものから非常に長いものまで幅広く変動します。
それでもALT細胞は、同一細胞内の他の染色体との均一組換え(ホモロジーリコンビネーション)によってテロメアを延長し、結果的に不死性を保ちます。
