III期卵巣がんの治療
パーソナライズド治療
同じIII期卵巣がんでも、患者ごとに腫瘍の広がり方や進行度は異なります。そのため、治療の目的(根治、延命、局所制御)に応じて、個別の治療計画が立てられます。医師は治療法のメリット・リスクを説明し、患者が納得した上で治療を開始します。
手術による腫瘍減量(デブリキング)
III期卵巣がんの標準的な初期治療は、可能な限り腫瘍を摘出する手術です。しかし、卵巣外に微小転移が残ることが多く、手術だけでは完全に除去できません。そのため、手術後に化学療法を併用します。
化学療法
化学療法は、経口または静脈投与で抗がん剤を全身に届け、残存する微小がん細胞を死滅させ増殖を防ぎます。一般的にはプラチナ製剤(シスプラチンやカルボプラチン)と、タキサン系薬剤(パクリタキセルやドセタキセル)を組み合わせ、3週間ごとに1サイクル、計6サイクル実施します。
高用量化学療法
近年、治療効果の向上を目指し高用量化学療法が研究されています。標準的な用量で効果が不十分な場合、より高い濃度の抗がん剤でがん細胞をより多く破壊できる可能性があります。臨床試験での安全性と有効性が評価されています。
