卵巣の両側に痛みがあり、月経が近いと感じる場合の原因は?
はじめに
卵巣の両側に痛みを感じ、月経が近いと感じることは、さまざまな要因が考えられます。以下に主な原因と対処法を紹介します。
1. 排卵痛(オヴュレーション・ペイン)
月経周期の中頃(約14日目)に卵子が放出される際、卵巣の片側または両側に鈍い痛みが数時間続くことがあります。通常は軽度で自然に消失します。
2. ミッテルシュレツ(Mittelschmerz)
ドイツ語で「中間痛」を意味し、排卵時に下腹部に鋭い刺すような痛みが出ます。片側に限られることが多く、数時間から1日程度で治まります。
3. 黄体嚢胞
排卵後に卵巣にできる液体で満たされた嚢胞です。ほとんどは数週間で自然に消失しますが、破裂すると急激な痛みを伴うことがあります。
4. 子宮外妊娠
稀ですが、受精卵が子宮外(主に卵管)に着床すると、両側の痛みと月経前の感覚が現れることがあります。出血やめまいを伴う場合は緊急の医療が必要です。
5. 骨盤内炎症性疾患(PID)
性行為感染症などが原因で卵巣や卵管に炎症が起き、両側の痛み、発熱、異常分泌物、性交時痛などが見られます。抗生物質で治療します。
6. 卵巣嚢胞(機能性嚢胞)
濾胞嚢胞や黄体嚢胞などは、卵巣に圧迫感や痛みを引き起こすことがあります。多くは時間とともに自然に解消しますが、サイズが大きくなると経過観察が必要です。
受診の目安
痛みが強い、長時間続く、発熱・嘔吐・異常分泌物がある場合は、速やかに産婦人科を受診してください。超音波検査などで正確な診断が行われます。
