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膵臓がんに対するレキシンGの積極的治療

背景

レキシン-Gはカリフォルニア州サンマリノに本拠を置くバイオテクノロジー企業Epeius Biotechnologiesが開発中の遺伝子治療薬です。名称はRetroviral Expression Vectors bearing an Inhibitory Gene(阻害遺伝子を持つレトロウイルス発現ベクター)の頭文字から取られています。がん細胞に特定の遺伝子を導入し、増殖や生存を阻害することを目的としています。

作用機序

レトロウイルスは感染した細胞のゲノムに自身の遺伝情報を組み込む性質を持ち、遺伝子治療のベクターとして注目されています。レキシン-Gは、がん細胞に欠損型サイクリンG1遺伝子(Cyclin G1)を導入するために改変されたレトロウイルスを使用します。ウイルスは増殖できないように遺伝子改変され、さらに血小板が創傷部位のコラーゲン繊維に結合する部位を持たせ、増殖の速い腫瘍細胞が露出させるコラーゲンに優先的に結合するよう設計されています。ウイルスががん細胞に感染すると、欠損型サイクリンG1が細胞分裂を制御する機能を阻害し、腫瘍細胞の増殖を抑制します。

開発経緯

Epeius Biotechnologiesは、膵臓がんに対する第I/II相臨床試験を2009年8月に完了しました。初期臨床試験は主に安全性の評価を目的とし、限られた患者数で実施されます。同社は他のがん種についても第I/II相試験を実施済みです。

効果

2009年に『Molecular Therapy』誌に掲載された第I/II相試験の結果は概ね肯定的でした。対象患者はすべて、ジェムシタビンで効果が得られなかったケースです。レキシン-G投与群では平均全生存期間が延長され、副作用は頭痛や倦怠感といった軽度のものにとどまりました。ただし、試験規模が小さく限定的であるため、治療効果を確定的に評価するには更なるデータが必要です。

今後の展望

レキシン-Gは現在も臨床試験段階にあり、米国での承認は得られていません。多くの薬剤が臨床試験で失敗する中、レキシン-Gが有効性を示しFDA承認を得られれば、遺伝子治療分野の復活と膵臓がん治療の新たな選択肢となる可能性があります。

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