頭部膵臓領域に見られるT2強調高信号腫瘤とは?
頭部膵臓領域でT2強調画像に高信号を示す腫瘤は、いくつかの疾患が考えられます。以下に主な鑑別診断と特徴をまとめました。
1. 膵腺癌(膵臓腺癌)
膵臓の上皮細胞から発生する悪性腫瘍で、細胞密度が高く水分含有量が増えるため、T2強調画像で高信号の腫瘤として映ります。
2. 膵炎
急性膵炎は急激な炎症で、慢性膵炎は長期間の炎症が続き、組織の変化により高信号の腫瘤様所見が出ることがあります。
3. 偽嚢胞
膵炎や外傷に伴い液体が溜まって形成される嚢胞で、T2強調で高信号を示すことが多く、偽嚢胞と診断されます。
4. 神経内分泌腫瘍
ホルモン産生細胞から起こる稀な腫瘍で、T2強調画像でも高信号を呈することがあります。
5. 転移性腫瘍
肺、結腸直腸、乳癌など他臓器からの転移が膵頭部に生じることがあります。転移性腫瘍もT2で高信号になることがあります。
画像診断だけで確定診断は難しいため、放射線科医は臨床情報と併せて慎重に評価し、必要に応じて生検や追加画像検査を行います。
