膵臓がんの予後
概要
米国国立がん研究所によると、膵臓がんと診断された患者の中央値年齢は72歳、死亡した患者の中央値年齢は73歳です。2002〜2006年のデータに基づき、米国では男女合わせて10万人あたり約11.7人が膵臓がんと診断されます。
全体的な予後
米国がん協会(ACS)と国立がん研究所(NCI)が示す5年生存率は、がん診断後5年時点で生存している患者の割合です。膵臓がん全体の5年生存率は約4%で、診断後1年生存する患者は約20%です。がん以外の死因は統計から除外されています。
ステージ別予後
ステージ I
ステージ I は腫瘍の大きさ(T)と転移の有無(N,M)で分類されます。
- ステージ IA(T1:腫瘍<2cm、N0M0) – 5年生存率は約37%。
- ステージ IB(T2:腫瘍≥2cm、N0M0) – 5年生存率は約21%。
ステージ II
- ステージ IIA(T3:腫瘍が膵臓外へ拡大、血管未侵襲、N0M0) – 5年生存率は約12%。
- ステージ IIB(N1:近隣リンパ節転移、Tは問わず、M0) – 5年生存率は約6%。
ステージ III
腫瘍が血管や神経へ侵入(T4)し、遠隔転移はない(M0)状態です。5年生存率は約2%と非常に低いです。
ステージ IV
膵臓や近隣臓器・血管を超えて遠隔転移が認められる(M1)段階です。5年生存率はわずか1%で、根治は困難です。治療は疼痛管理と腫瘍増殖抑制に重点が置かれます。
まとめ
膵臓がんは診断時期や患者の全身状態により予後が変わりますが、全体としては5年生存率が低く、ステージが進むほど生存率は急激に低下します。早期発見と適切な治療が予後改善の鍵となります。
