膵臓のびまん性脂肪萎縮(Diffuse fatty atrophy of the pancreas)とは
概要
びまん性脂肪萎縮は、膵臓の組織が脂肪組織に置き換わる状態です。慢性膵炎などの炎症や加齢が主な原因とされています。
膵臓の役割
膵臓は胃のすぐ後ろに位置し、食物の消化を助ける酵素と血糖値を調整するホルモン(インスリン・グルカゴン)を産生します。
原因
慢性的な炎症(例:慢性膵炎)や加齢により膵臓細胞が障害され、脂肪組織へと置換されます。
主な症状
- 腹痛
- 体重減少
- 下痢
- 倦怠感
- 糖尿病
合併症
重度の場合、栄養吸収不良(マラabsorption)を起こし、食事からの栄養素が十分に吸収できなくなります。
治療・管理
根本的な治療は困難なため、症状の緩和と膵臓のさらなる損傷予防が中心です。具体的には、炎症抑制薬、消化酵素補充剤、栄養吸収を助ける食事指導が行われます。重度の閉塞や壊死がある場合は、外科手術で損傷組織の除去や胆管・膵管の開放が検討されます。
