|  | 健康と病気 >  | がん | 膵がん

膵臓の基礎知識:重要なポイント10選

1. 位置と解剖学

膵臓は上腹部、胃の後方に位置し、外分泌と内分泌の二つの機能を持つ腺組織です。

2. 外分泌機能

外分泌膵臓は消化酵素を産生し、脂肪を分解するリパーゼ、タンパク質を分解するプロテアーゼ、炭水化物を分解するアミラーゼなどを小腸へ分泌します。

3. 内分泌機能

内分泌膵臓は血糖調節に関わるホルモンを分泌します。主なホルモンはインスリンとグルカゴンで、インスリンは血糖を下げ、グルカゴンは血糖を上げます。

4. 膵炎

膵炎は膵臓の炎症で、急性と慢性があります。急性膵炎は胆石や過度の飲酒が主な原因で、慢性膵炎は長期にわたる炎症が膵臓を永久的に損傷します。

5. 糖尿病

糖尿病はインスリンの産生不足またはインスリン抵抗性により血糖がコントロールできなくなる慢性代謝疾患です。1型は自己免疫で膵β細胞が破壊され、2型はインスリン抵抗性と分泌不全が特徴です。

6. 膵臓がん

膵臓がんは予後が悪いがんの代表格で、最も一般的なのは膵管腺癌(PDAC)です。喫煙、肥満、糖尿病、特定の遺伝子変異などがリスク要因です。

7. 膵外分泌不全(PEI)

膵外分泌不全は消化酵素が不足し、脂肪や栄養素の吸収不良を引き起こします。酵素補充療法と食事管理で症状を改善できます。

8. 膵切除術

膵切除術は膵臓の一部または全体を外科的に除去する手術で、膵臓がんや重度の膵炎の治療に用いられます。術後は酵素補充やインスリン療法が必要になることがあります。

9. 膵島移植

膵島移植はドナー膵臓から採取したインスリン産生細胞(膵島)を糖尿病患者に移植し、インスリン分泌を回復させ血糖コントロールを改善する治療法です。主に重症1型糖尿病に適用されます。

10. 研究と最新の進展

膵臓疾患の理解と治療法開発は活発に進んでおり、画像診断、遺伝子解析、幹細胞療法などの技術が診断精度や予後改善に期待されています。

膵臓は消化と血糖調節に欠かせない重要な臓器です。自身の膵臓の健康が気になる場合は、専門医に相談し適切な検査と管理を受けましょう。

膵がん - 関連記事