膵臓は外傷がなくても裂傷することはあるのか?
自発的膵臓裂傷とは
膵臓は外傷がなくても裂傷することがあります。これは「自発的膵臓裂傷」と呼ばれ、極めて稀ですが、命に関わる可能性があります。主に膵炎やその他の膵臓疾患の既往がある患者に見られますが、健康な人でも起こり得ます。
主な原因
- 咳や嘔吐などによる腹腔内圧の急上昇
- 転倒やスポーツによる鈍的外傷
- ナイフや銃弾などの貫通性外傷
- 膵炎、偽嚢胞、腫瘍、糖尿病などの基礎疾患
- 過度の飲酒
- ステロイド使用
- 妊娠
症状
自発的膵臓裂傷の主な症状は以下の通りです。
- 突然の激しい腹痛
- 吐き気・嘔吐
- 下痢
- 発熱・寒気
- 発汗
- 頻脈・低血圧
- 意識混濁や混乱
診断
診断は患者の訴え、身体所見、そして画像検査(超音波、CT、MRI)に基づきます。
治療
治療は症状の重症度や合併症に応じて選択されます。
- 点滴による輸液
- 抗生物質投与
- 疼痛管理
- 裂傷部の外科的修復
- 膵臓周囲の液体や膿のドレナージ
- 重症例では膵臓切除術
予後
早期に診断・治療を行えば、ほとんどの患者は完全に回復します。ただし、遅れると重篤な合併症を引き起こす恐れがあります。
