膵臓がん
膵臓がんは、膵臓に発生する悪性腫瘍で、他の臓器へ転移する可能性があります。細胞の異常増殖により組織が破壊され、進行すると自覚症状が現れにくく、診断が遅れることが多いです。
概況(Identification)
膵臓は腹部の背側に位置し、長さ約15センチメートル(約6インチ)の臓器です。胃の後ろにあり、十二指腸の上部とつながっています。膵液とインスリンなどのホルモンを分泌し、消化と血糖調節に重要な役割を果たします。膵臓がんは女性にやや多く、年齢が上がるほど、また肥満があるとリスクが高まります。
症状(Symptoms)
初期は症状がほとんど現れないため、早期発見が難しいです。病状が進行すると、黄疸(目や皮膚の黄変)、上腹部や背部の痛み、特に横になると痛みが増すことがあります。その他、嘔吐、食欲不振、体重減少、倦怠感なども見られます。
原因(Causes)
膵臓がんの正確な原因はまだ解明されていませんが、喫煙はリスクを大幅に高めることが知られています。喫煙者は非喫煙者の2〜3倍の罹患率です。禁煙により膵臓がんだけでなく、肺がんなど他のがんリスクも低減します。
診断(Diagnosis)
診断には、問診・身体診察に加えて血液検査(CBC)、尿検査、便検査が行われます。上部消化管造影やCT、腹部超音波、内視鏡的超音波(EUS)で膵臓の画像を確認し、疑わしい腫瘤が見つかれば組織診断(生検)を実施します。病理医ががん細胞を確認すれば、膵臓がんと確定診断されます。
治療(Treatment)
治療方針は腫瘍の大きさ、病期、患者の全身状態により決定されます。早期であれば外科手術で腫瘍を切除できる可能性がありますが、進行例では手術が困難です。手術に加えて放射線療法や化学療法を組み合わせ、病気の進行を抑えることが一般的です。
