急性膵炎とは何か?
急性膵炎とは
急性膵炎は膵臓が突然炎症を起こす疾患です。膵臓は胃の後ろに位置し、食物の消化を助ける酵素と血糖値を調節するホルモンを分泌します。
症状
主な症状は以下の通りです。
- 腹痛(特に背中や胸部に放散)
- 吐き気・嘔吐
- 発熱・寒気
- 発汗、頻脈
- 血圧低下、意識障害
原因
代表的な原因は次のとおりです。
- 胆石(胆嚢結石)
- 過度の飲酒
- 特定の薬剤(ステロイド、エストロゲンなど)
- 外傷や手術後の合併症
- 感染症や高トリグリセリド血症
- クローン病や嚢胞性線維症などの基礎疾患
治療
症状の重症度に応じて治療方針が変わります。軽症例は入院せずに経口鎮痛薬と点滴で様子を見ることがありますが、重症例は集中治療室での管理が必要です。
主な治療法は以下です。
- 鎮痛薬による疼痛コントロール
- 点滴による水分・電解質補正
- 必要に応じた抗生物質投与
- 膵臓や胆管の合併症がある場合の外科手術
予後
軽症例は数日で改善し、完全に回復します。重症例は臓器不全や感染症を合併し、死亡リスクが高くなるため、早期の適切な治療が重要です。
予防
急性膵炎を完全に防ぐ方法はありませんが、リスクを減らすための生活習慣があります。
- 過度の飲酒を控える
- バランスの取れた食事と適正体重の維持
- 高脂血症や高トリグリセリド血症の管理
- 胆石予防のための食事管理
- 必要に応じてワクチン接種(B型肝炎、ムンプス)
- 医師の指示なしにステロイドやエストロゲン系薬剤を使用しない
