前立腺がんの放射線治療と副作用

放射線治療の選択肢

前立腺がんに対する放射線治療は大きく2つの方法があります。外部ビーム放射線療法(External Beam Radiation Therapy: EBRT)は、体外から高エネルギーの放射線を照射してがん細胞を死滅させます。ブラキセラピーは、放射性シードを前立腺内または近くに埋め込み、局所的に放射線を照射する治療です。両方とも副作用の傾向は似ています。

外部ビーム放射線療法の腸機能への副作用

EBRTは週5回、最大9週間にわたって行われます。治療に伴い、直腸壁が損傷し、6〜8%の患者で直腸炎が起こります。主な症状は下痢、頻便、粘液の排出、出血で、場合によってはタンポンやナプキンが必要になることがあります。放射線が進行すると、肛門管潰瘍が生じ、排便時の疼痛や出血が増えることがあります。

ブラキセラピーの腸機能への副作用

ブラキセラピーでも直腸刺激が起こり、痛みや灼熱感、頻尿・切迫感が生じることがあります。

外部ビーム放射線療法の尿路への副作用

6〜9週間のEBRTは尿道にダメージを与え、出血、刺激、疼痛、頻尿、切迫感、焼けつくような感覚が出ます。長期的には持続的な出血や疼痛が残ることがあります。

ブラキセラピーの尿路への副作用

ブラキセラピーによる尿路症状は、下部尿路の刺激、疼痛、炎症、焼けつくような感覚、頻尿、切迫感、夜間頻尿、排尿時の痛みなどが報告されています。

性機能への影響

両方の治療法で勃起不全が起こりやすく、陰毛が薄くなることもあります。また、放射線は精子細胞を変異させるため、治療後に子どもをもうける可能性は極めて低くなります。

前立腺がん - 関連記事