PSAレベルと前立腺がん

前立腺がんとは

前立腺は陰嚢の根元にある小さな腺で、がんは早期に発見されることが多く、生存率が高いのが特徴です。多くは進行が遅く、診断時点で直ちに命に関わることは少ないです。

PSA(前立腺特異抗原)とは

前立腺は男性ホルモンとともに、前立腺特異抗原(PSA)というタンパク質を血中に分泌します。健康な男性では血中のPSAは低濃度ですが、濃度が上昇すると前立腺がんの可能性が示唆されます。ただし、前立腺炎や良性前立腺肥大(加齢に伴う肥大)でもPSAは上がります。

PSA検査の方法と意義

PSA血液検査はがんのバイオマーカーとして利用され、しばしば直腸指診(デジタル直腸検査)と併用されます。検査結果や指診で異常が認められた場合、前立腺生検など追加の検査が行われます。単一の高いPSA値だけでがんと断定できるわけではなく、時間経過でのPSA上昇傾向ががんのリスクを示す重要な指標です。また、治療後の経過観察にもPSAは用いられ、再発はPSA上昇でいち早く検知されます。

スクリーニングの推奨事項

PSA検査による前立腺がんスクリーニングのガイドラインは統一されていません。50歳以上の全男性に年1回の検査を推奨するものや、リスクが高い男性(40〜45歳から)に限定するものがあります。リスク要因は年齢(65歳以上)、家族歴(父や兄に前立腺がんがある)、人種(アフリカ系アメリカ人の罹患率が高い)、高脂肪食の摂取などです。

PSA検査の限界

PSA検査は早期発見に有用ですが、偽陽性や偽陰性が生じます。がん以外の疾患でPSAが上がることや、単一の上昇が生理的変動であることがあります。PSA上昇で生検を受けた男性の約35%はがんが見つかりません。一方、PSAが低くてもがんが存在するケースもあります。

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