前立腺がん手術後の生活とケア
術後の回復
前立腺がん手術後は、手術の種類に応じて数日間の入院と、数週間にわたる自宅での回復期間が必要です。全前立腺摘出術(ラジカル前立腺全摘)は大きな手術で、ロボット支援手術などの低侵襲法は回復を早めることがありますが、患者の年齢や全身状態が回復速度に大きく影響します。多くの患者は術後に失禁が起こり、最大で3週間カテーテルを装着します。術後は縫合糸とカテーテルの除去のために再診が必要です。ラパロスコピーで小さな切開だけで行う場合もあります。
血行促進と呼吸機能の回復のために、術後はできるだけ早く歩くことが推奨されます。食事は手術後約1日で通常の食事に戻すことが可能です。
失禁
前立腺手術の主な副作用は失禁と勃起障害です。多くの患者は尿道括約筋へのダメージにより一時的な失禁を経験します。骨盤底筋を鍛えるケーゲル体操は失禁期間を短縮する効果があります。約5%の患者で永久的な失禁が残ることがあります。
勃起機能障害(ED)
高度な手術技術と熟練した外科医でも、神経や血管が損傷することがあり、術後に勃起障害が起こります。約50%の男性が一定期間のEDを経験しますが、バイアグラやシアリスなどの薬剤で血流を改善し、勃起を得やすくすることが可能です。手術により射精は不可能になりますが、オーガズムは可能です。
長期予後
早期にがんが発見・摘出された場合、術後10年生存率は90%に達します。しかし、前立腺がんは術前に転移していることがあり、術後に再発するケースは約3分の1です。再発が認められた場合は放射線療法やホルモン療法が追加で必要になることがあります。
サポートグループ
同じ経験を持つ患者同士で情報を共有するサポートグループは、回復を早める効果があります。失禁やEDの治療法、運動・食事の工夫などについて議論できます。米国がん協会(American Cancer Society)では地域ごとのサポートグループリストを提供しています。
