前立腺手術後の影響と対策

前立腺肥大、慢性前立腺炎、前立腺がんなどの疾患に対して、前立腺手術が行われます。手術方法は、がんの場合の全摘出を目的とした開腹手術や、腹腔鏡・レーザー・ロボット支援・経尿道的切除術(TURP)など、前立腺の状態やサイズに応じて選択されます。手術後には、尿失禁や勃起障害、精液の産生低下などの副作用が生じることがあります。

一時的な術後症状

手術後数日から数週間にわたり、尿に血が混じる、排尿時の痛み、感染症のリスクがあります。尿路感染や切開部感染は稀で、抗生物質で治療可能です。カテーテルが数日から数週間装着されることが多く、これが痛みや不快感を増すことがあります。

勃起不全

前立腺手術後に一時的な勃起障害が起こることは一般的です。多くの男性は手術後1年以内に性機能が回復しますが、神経が損傷した場合は永続的な勃起不全になることもあります。薬物療法、ペニスプロテーゼ、カウンセリングなどで対処します。

失禁

術後の失禁は一時的なことが多く、程度は個人差があります。数か月から1年程度で改善することが期待されますが、尿意切迫感や残尿感、咳やくしゃみでの漏れなどの症状が見られます。長期間のカテーテル使用により尿道狭窄が起こることがあり、その場合は拡張や手術で治療します。

精液産生の喪失

前立腺全摘出(根治的前立腺切除)を受けた場合、精液を作る能力が失われます。将来的に子どもを希望する男性は、手術前に精子を凍結保存(精子バンク)しておくことが推奨されます。部分的な前立腺切除でも精液量が減少することがあります。

逆行性射精

部分的な前立腺手術や経尿道的切除術など、比較的低侵襲の手術では逆行性射精が起こることがあります。射精時に精液が膀胱に逆流し、外へ出ない状態です。健康上の問題はありませんが、妊娠の可能性が低くなります。逆行性射精は手術後に治療が困難です。

手術前に医師と十分に相談し、術後の生活への影響や対策について理解しておくことが重要です。

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