前立腺がんの倍増時間(増殖速度)を理解する方法

前立腺がんの治療に取り組む際、病気そのものと同様に、専門用語の理解にも時間がかかります。「倍増時間」などの医学用語を把握することで、医師との会話がより有意義になり、治療に積極的に関わることができます。

倍増時間とは何か

倍増時間は、ある量が2倍になるまでに要する時間を指します。前立腺がんにおいては、主に以下の2つの指標の倍増時間が測定対象となります。

  • 腫瘍そのものの倍増時間
  • PSA(前立腺特異抗原)濃度の倍増時間

倍増時間の重要性

腫瘍が2倍になるという概念は直感的ですが、PSA濃度の倍増はやや分かりにくいです。Mayo Clinicで行われ、2005年12月のJournal of Urologyに掲載された研究によれば、PSA倍増時間(またはPSAの上昇速度)は前立腺全摘術後の予後を評価する指標として有用です。年率で3.4 ng/ml以上上昇する患者は、死亡リスクが約6.5倍に増大します。したがって、PSAの倍増率が高いほど予後は不利です。

倍増時間とがん進行リスクの関係

Prostate Cancer Research Instituteのデータによると、PSA倍増時間が10か月未満の場合、がんが転移するリスクが高くなります。すでに転移が認められるケースでは、PSA倍増時間は平均で約2.5か月と非常に短くなります。

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