唇にできる皮膚がんの種類と対策
唇の皮膚は体の他の部位よりも薄く、紫外線によるダメージを受けやすいため、皮膚がんのリスクが高くなります。
がんとは
がんは細胞の増殖が制御できなくなる病気で、異常に増えたがん細胞が正常な細胞を圧迫します。がんの種類によって増殖速度や治療法が異なります。
皮膚がん
皮膚は体で最も大きな臓器で、表皮・真皮・皮下組織の三層から構成されています。表皮の最下層にある基底細胞は、角化細胞へと分化し角質を作ります。メラノサイトはメラニンを産生し、紫外線から身体を守ります。皮膚がんはこれらの細胞のいずれかから発生します。
メラノーマ(黒色腫)
メラノーマはメラノサイトに由来する皮膚がんで、体幹部に多く見られます。ほくろはがんではありませんが、紫外線や刺激によりがん化することがあります。早期に発見すればほぼ完治が可能ですが、進行すると転移しやすくなります。
基底細胞がん
基底細胞がんは日光にさらされた部位にできやすく、他の臓器へ転移することは稀ですが、近くの組織や骨に広がることがあります。外科的に除去できますが、除去後に同じ部位で再発することがあります。米国がん協会によると、除去後5年以内に新たな皮膚がんが発生する率は約50%です。
扁平上皮がん(ケラチノサイトカンシング)
扁平上皮がんは基底細胞がんよりも深部の脂肪組織やリンパ節、他の臓器へ転移しやすく、特に唇に多く見られます。日光曝露が主な原因で、早期に治療すれば除去が可能です。
症状
- 傷が治らない、唇が厚くなる、しびれや痛み、出血がある場合は受診してください。
- 唇やその近くにあるほくろの色・大きさ・形が変化した場合も注意が必要です。
予防・対策
- 日光にさらすすべての部位に日焼け止めを塗布し、唇用の日焼け止め入りリップクリームを毎日使用しましょう。
- 光を集めやすい光沢のあるリップグロスは避け、UV光が直接当たらないようにします。
- 屋外にいる際は20〜30分ごとに日焼け止めとリップクリームを塗り直すことが重要です。
