未降下精巣(cryptorchidism)とは?影響とリスクを解説
未降下精巣(cryptorchidism)は、精巣が陰嚢に降りてこない状態で、さまざまな合併症を引き起こす可能性があります。
主な影響とリスク
1. 精子形成の障害
精子は体温より低い温度で産生される必要がありますが、未降下精巣は腹腔や鼠径管内の高温にさらされるため、精子形成が低下し、妊娠力の低下や不妊につながります。
2. 精巣がんのリスク増大
未降下精巣は、正常に降下した精巣に比べて将来的に精巣がんになる確率が高くなります。正確な原因は不明ですが、異常な発育と高温環境が関与していると考えられています。
3. 精巣捻転のリスク
腹腔や鼠径管内にある未降下精巣は可動性が高く、精巣捻転が起きやすくなります。捻転が起こると精索がねじれ血流が遮断され、激しい痛みと精巣の壊死につながります。早期の手術が必要です。
4. 鼠径ヘルニアの併発
未降下精巣は鼠径ヘルニアとしばしば同時に見られます。腸管が腹壁の弱点を通って鼠径管に突き出すことでヘルニアが形成され、未降下精巣がその発生を助長することがあります。
5. 心理的影響
外見上の違いから、自己評価の低下や不安、ストレスを感じることがあります。適切なカウンセリングや情報提供が重要です。
早期の診断と治療(ホルモン療法や外科的除去)が、上記の合併症リスクを低減し、将来の健康を守ります。
