甲状腺がんの主なタイプと特徴

甲状腺がんの概要

米国のMayo Clinicによると、毎年約37,000人が甲状腺がんと診断されています。甲状腺がんは主に5つのタイプに分類されます。

乳頭状甲状腺がん(Papillary Thyroid Cancer)

最も頻度が高く、全症例の約78%を占めます。30代から50代に多く見られ、甲状腺内に固形腫瘍として出現します。腫瘍の大きさが予後に直結し、10年生存率は80〜90%です。

濾胞性甲状腺がん(Follicular Thyroid Cancer)

全症例の約15%を占め、40〜60歳の中高年に多いです。血管や動脈への浸潤が比較的多く、転移リスクは乳頭状がんより高いです。若年患者の5年生存率は約95%で、年齢が上がるにつれて低下します。

髄様甲状腺がん(Medullary Thyroid Cancer)

甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)から発生し、全症例の5〜8%を占めます。40〜60歳に多く、初期段階で頸部リンパ節に転移することがしばしばあります。甲状腺内に留まっている場合の10年生存率は約90%、頸部リンパ節転移時は約70%、肝臓・骨・脳・副腎髄質へ転移した場合は約20%です。

未分化(無分化)甲状腺がん(Anaplastic Thyroid Cancer)

最も稀で、全症例の0.5〜1.5%です。65歳以上に発症し、急速に増大する腫瘍を形成します。90%以上で頸部リンパ節転移が認められ、肺や骨への遠隔転移も頻繁です。積極的治療を行っても3年生存率は10%未満です。

甲状腺リンパ腫(Thyroid Lymphoma)

甲状腺自体から発生する一次性の非ホジキンリンパ腫で、65〜75歳に多く見られます。5年生存率は53%からほぼ100%まで幅があります。

まとめ

甲状腺がんは種類によって発症年齢や転移傾向、予後が大きく異なります。早期発見と適切な治療が生存率向上の鍵となります。

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