甲状腺濾胞癌(FTC)の治療法
甲状腺濾胞癌(Follicular thyroid carcinoma、FTC)は、甲状腺に発生するがんで、甲状腺の濾胞細胞から発生します。甲状腺は頸部に位置し、代謝調節やタンパク質合成などの重要なホルモンを分泌します。FTCは比較的診断が容易で、甲状腺表面から突出した腫瘍として確認されます。治療は高い成功率を誇り、主に外科手術、放射性ヨード療法、ホルモン補充、そして定期的なフォローアップが行われます。
手術
まず最初に腫瘍の外科的切除が行われます。これにより、がん細胞が他部位へ転移するリスクを即座に低減できます。腫瘍が1cm以上の大きさの場合、全摘(全甲状腺摘出術)が推奨されます。全摘は甲状腺全体を除去し、潜在的ながん細胞をすべて取り除くことを目的とします。
腫瘍が小さい場合は、部分甲状腺摘出(片側葉摘出)が選択されます。甲状腺は左右二つの葉から構成しているため、片方の葉だけを除去しても十分な機能を保てます。手術後約1か月以内に、残存する可能性のあるがん細胞を除去するために放射性ヨード(I-131)投与が行われます。
甲状腺ホルモン補充療法
甲状腺を全摘または大部分を摘出した場合、体内の甲状腺ホルモンが不足します。そのため、患者は毎日合成甲状腺ホルモン(L‑T4、チロキシン)を服用し、ホルモンバランスを維持します。この治療は生涯にわたって継続する必要があります。
フォローアップ
治療後は、腫瘍の再発や転移を早期に発見するために、定期的に腫瘍専門医(腫瘍内科医)を受診します。FTCは再発率が低いものの、がん細胞が潜伏して数か月から数年後に再燃することがあります。血液検査や画像診断を組み合わせた継続的なモニタリングが重要です。
