ADHDの標準化テスト

注意欠陥・多動性障害(ADHD)は、衝動性・不注意・多動性という3つの主な特徴を持つ行動・認知の障害です。専門家はこれらの症状が持続的かつ広範に現れるかを確認し、子どもから大人までの診断に標準化テストを活用します。

Vanderbilt評価尺度

この尺度は、子どもの注意力の欠如、指示の理解・実行の困難、課題や活動の整理、直接話しかけられたときの聞き取り能力などを評価します。また、不安、うつ、攻撃性、恥ずかしさ、過度の罪悪感といった情動面も質問項目に含まれます。各項目は0(全く見られない)から4(非常に頻繁に見られる)で評価し、学業成績(数学・読解・作文)や教室での同級生との関係、授業妨害なども1(優秀)から5(問題あり)で測定します。

児童行動評価システム(BASC)

BASCは、過活動や攻撃性といった外的問題、また不安・うつなどの内的問題、さらに注意や学習に関する問題を評価します。評価は「極めて低い」「低い」「平均」「リスクあり」「臨床的に有意」の5段階で示されます。加えて、適応性、社会的スキル、リーダーシップ、学習スキルを同様のカテゴリーで測定する適応尺度も提供します。

児童行動チェックリスト/教師報告書

カナダ精神医学会が発表した研究では、児童行動チェックリスト(教師版)を用いて、ADHDの子どもと対照群の社会的引きこもり、攻撃行動、対人問題、思考問題、身体的訴え、非行などを比較しています。スコアが低いほど適応的行動が多く、高いほど問題行動が多いことを示します。

成人ADHD自己報告尺度(ASRS V1.1)症状チェックリスト

ASRSは18項目から構成され、そわそわする、注意が散漫になる、先延ばしにする、話を遮る、過度に話す、プロジェクトを完了できないといった行動の頻度を尋ねます。各項目は「全くない」「まれに」「時々」「頻繁に」「非常に頻繁に」の5段階で評価し、成人のADHD診断や治療方針の検討に活用されます。

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