ADHDの子どもに見られる粗大・微細運動の課題と研究まとめ

注意欠陥・多動性障害(ADHD)は、米国小児・思春期精神医学会のデータによれば、米国内の学童約200万人に見られる一般的な障害です。過度の活動性、集中・整理の困難、衝動性が主な特徴です。

運動スキルとADHD

メリーランド大学の研究によると、ADHDを抱える子どもは粗大運動と微細運動の遅れがよく見られます。粗大運動は走る・登るといった大筋群を使う動作、微細運動は指や手首を使うパズルや文字を書く動作などです。

ADHDと運動障害に関する研究

2009年5月18日号の『Behavioral and Brain Functions』に掲載された研究では、ADHDの男子児の80〜96%が、非ADHDの対照群に比べて中等度から重度の運動スキル問題を示したと報告されています。

微細運動スキル

特に筆記はADHDの子どもにとって課題が多いとされています。ノルウェーの同誌での研究は、筆記の困難に加えて、適切な食事習慣の形成にも顕著な難しさがあることを指摘しています。

不器用さ(クランジーさ)

米国小児・思春期精神医学会とノルウェーの研究の両方が、ADHDの子どもに不器用さが見られると報告しています。走ったりスキップしたりする際の不器用さや、物にぶつかりやすい、スポーツが苦手といった具体的な問題が指摘されています。

その他の粗大運動上の問題

ノルウェーの研究では、ADHDグループは筋緊張が高く、動きがぎくしゃくし、バランスや安定性に課題があることが示されました。これらの運動問題は、注意散漫や衝動性だけが原因ではないと結論付けられています。

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