トレイルメイキングテストでADHD(不注意型)を診断する方法
概要
不注意型注意欠陥・多動性障害(ADHD)の子どもは、学校の課題や家事を途中で注意がそれてしまい、最後まで指示に従うことが難しいことがあります。心理学者は、トレイルメイキングテスト(Trail Making Test)を用いて、視覚‑運動の速度やタスク切り替え能力を測定し、連続した順序を注意散漫なくこなせるかを評価します。
必要なもの
- 数字だけのシーケンスカード
- 数字と文字を組み合わせたシーケンスカード
手順
ステップ1:患者の既往歴の確認
まず、子どもの過去6か月以上にわたる不注意症状の有無を聞き取り、診断の対象となるかを判断します。症状が持続的であると確認できたら、トレイルメイキングテストで基礎的な注意力を測ります。
ステップ2:数字シーケンス(テストA)
子どもに数字だけの順序を読み上げさせます。途中で止まったり、前に戻ったり、順序を飛び越えたりするかを観察し、特にテスト中の停止や外部からの注意散漫がないかを記録します。
ステップ3:数字+文字シーケンス(テストB)
次に、数字と文字が交互に並んだシーケンスを提示し、子どもに順に読み上げさせます。テストAで見られた中断に加えて、数字と文字を切り替える能力も評価します。
ステップ4:観察結果の評価
視覚走査、数字列、文字列の3つの基本スキルを中心に、子どものミスや遅延を総合的に分析します。視覚的な問題、数列や文字列の認識欠損、注意の揺らぎなどを特定します。
ステップ5:診断の確定
評価結果を基に、子どもが不注意型ADHDに該当するかを判断します。正しい数字・文字の選択、順序全体への注意維持、シーケンス間の切り替え能力が診断基準を満たすかどうかを総合的に判断します。
