最も強力なADHD薬はどれですか?

ADHD(注意欠陥・多動性障害)の治療薬を選ぶ際に重要なのは、薬の「強さ」ではなくリスクの評価です。市販されているADHD薬はほとんどが刺激薬で、作用機序は似通っています。唯一の例外は非刺激薬のアトモキセチン(商品名:ストラテラ)です。刺激薬と同様の注意喚起に加え、ストラテラはさらに2つの警告が付いています。

リスクと副作用の違い

副作用は薬を服用したときに現れる身体的・精神的な症状で、ほとんどの患者は初期に何らかの副作用を経験しますが、時間とともに軽減することが多いです。一方、リスクは時間が経っても減少せず、稀に生命に関わることがありますが、必ずしも起こるわけではありません。

心血管系の問題

心臓に関するリスクとしては、心疾患や先天性心欠損がある患者での突然死、成人での脳卒中や心筋梗塞、血圧上昇や心拍数増加があります。刺激薬・非刺激薬ともにこのリスクは共通しているため、心臓病や高血圧の家族歴がある方は医師と十分に相談してください。

精神的な問題

刺激薬は行動や思考の悪化、双極性障害、攻撃的行動や敵意を引き起こすことがあります。また、刺激薬・非刺激薬のいずれも、子どもや十代の患者で幻覚、妄想、躁状態といった精神病症状が稀に現れることがあります。米国精神医学会によれば、これらは約1,000人に1人の頻度です。

自殺念慮の増加

ストラテラは子どもや十代の患者で自殺念慮や自殺行動が増加するリスクがあります。米国小児・青年精神医学会と米国精神医学会の報告では、約1,000人に4人がこのリスクを示しました。特に服用開始直後や用量変更時に注意が必要です。

肝障害

ストラテラは肝障害を引き起こすことがあります。症状としてはかゆみ、濃い尿、皮膚や眼球の黄疸、インフルエンザ様症状、右上腹部の痛みなどが挙げられます。

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