香りに対するアレルギーの兆候と症状
狭いオフィスに入って突然香水の匂いに襲われる…香りに過敏な人にとっては快適な環境とは言えません。香りアレルギーは、デオドラントや石鹸、洗剤、シャンプー、ボディーローションなど、香りの付いたあらゆる製品で症状が出る可能性があります。正しい症状を把握し、専門医の診断を受けることが重要です。
接触性アトピー性皮膚炎
特定のアレルゲンに対する過敏反応で、数分で症状が現れることもあれば、長期間使用した製品で急に症状が出ることもあります。香水や香り付き製品が直接塗布された部位、あるいは香りが付いた洗濯物に触れた皮膚に発疹が出ます。特に脇の下の発疹はデオドラントが原因であることが多いです。症状は赤みや暗くなった皮膚、かゆみを伴う小さな膿疱(かきむしると透明な液体が出ることも)として現れ、免疫反応によるため他人に移すことはありません。
アレルギー性鼻炎(花粉症)
香りの分子を吸い込むことで起こる鼻炎で、曝露が増えるほど症状が悪化します。主な症状はくしゃみ、後鼻漏による咳、耳が詰まってポップ音がする感覚、喉の痛み、頭痛(軽度から片頭痛まで)、クマ、目のかゆみ・涙、重症例ではまぶたの腫れなどです。
喘息
香りは喘息の発作を誘発・悪化させることがあります。咳、喘鳴(息を吐くときのヒューヒュー音)、息切れ、胸の圧迫感などが典型的です。適切に治療しないと、命に関わる重度の発作に至ることがあります。また、アナフィラキシーショックの初期症状としても喘息様症状が現れることがあり、息切れ、顔や喉の腫れ、全身のじんましん、強いかゆみなどが同時に起こります。香りが原因でアナフィラキシーを起こす例は稀ですが、報告されています。
症状が疑われる場合は、皮膚科や呼吸器科の専門医に相談し、適切な診断と治療を受けましょう。
