チロニミダエ科(血虫)とは
チロニミダエ科(通称:血虫、ミジンコ)は、蚊に似た非刺咬性の昆虫で、淡水の河川や湖沼に産卵し、幼虫は底部の堆積物やデブリの中で成長します。赤い色素を含む血液で酸素が乏しい環境に適応しています。
生態
血虫は淡水魚、エビ、サンショウウオ、ロブスター、他の昆虫など多くの底棲捕食者に捕食されます。タンパク質が豊富で、他の小型淡水獲物に比べてカロリーが高く、食料源として重要です。
曝露経路
人間は釣りや湖・川周辺での活動、または魚の餌として血虫に触れる機会があります。世界各国の研究(日本、英国、ドイツ、米国ウィスコンシン州)では、淡水環境に近い場所で血虫に接触した際にアレルギー症状が報告されています。『Journal of Investigational Allergology and Clinical Immunology』の研究では、魚餌を扱う非専門家でも血虫への曝露でアレルギーが起こることが示されています。
アレルギー反応
血虫は吸入時に呼吸器アレルゲンとなり、韓国や日本の研究で喘息の原因とされています。また、魚趣味者が血虫に触れた結果、乾燥・かさぶた・発疹を伴う湿疹を発症した例も報告されています。主な症状は皮膚発疹、鼻結膜炎(目のかゆみ・鼻づまり)、呼吸困難、嚥下障害などです。
交差反応アレルゲン
血虫はハウスダニ、蛾、蚊など他のアレルゲンと交差反応することがあります。交差反応により、元々感作されていない人でも新たなアレルギー症状が出る可能性があります。例えば、リンゴと樺の花粉が交差反応するように、血虫と他の節虫が組み合わさると症状が顕在化します。
