慢性鼻閉(鼻渋滞)の治療法
慢性鼻閉とは
アレルギー性鼻炎などが原因で、鼻腔が腫れて空気の通り道が狭くなる状態です。環境中のホコリ、ペットのフケ、花粉などのアレルゲンに曝露すると、体は過剰に反応し、鼻づまりや鼻水が交互に現れます。
薬物療法
アレルギーが判明している場合は、医師に抗ヒスタミン薬、血管収縮薬、ステロイド点鼻薬などの処方を依頼しましょう。これらは症状を抑えるだけで根本治療ではありませんが、鼻粘膜の腫れを軽減し、呼吸を楽にします。アレルギーシーズンの2週間前から使用を開始すると効果的です。また、市販の生理食塩水スプレーで鼻腔を保湿することも有用です。
外科的治療
薬物療法で改善しない場合は、鼻腔内の鼻甲介(たびん)を縮小する手術が検討されます。鼻甲介は空気の流れを調整し、鼻腔内の感覚を司る骨の突起です。手術により鼻腔の拡がりが増し、慢性的な鼻閉が軽減します。ただし、手術後も点鼻薬の使用が必要で、再発時には追加手術が求められることがあります。
生活習慣の改善
アレルゲンが特定できていれば、日常生活での回避が最も根本的な対策です。例えば、通勤・買い物路に桑の木がある場合はルートを変更したり、庭にアレルギー源となる植物がある場合は除去します。また、ペットのフケが問題なら、ペットの種類や飼育環境の見直しを検討してください。ただし、完全に回避できないケースもあるため、他の治療と併用することが推奨されます。
免疫療法(アレルギー注射)
薬物療法や生活改善だけでは効果が不十分な場合、アレルゲン免疫療法(アレルギーショット)を選択できます。専門医が皮膚テストや血液検査で特定したアレルゲンを少量ずつ注射し、体に免疫耐性を形成させます。投与量は数か月かけて徐々に増やし、医師の監視下で行うため、重篤なアレルギー反応への備えが必要です。
