多発性梗塞性認知症(血管性認知症)とは何か

概要

多発性梗塞性認知症(血管性認知症)は、脳内で起こる多数の小さな梗塞(脳卒中)が蓄積し、記憶力や思考力、問題解決能力などの認知機能が徐々に低下していく進行性の疾患です。

罹患率とリスク要因

アルツハイマー病に次いで2番目に多い認知症で、65歳以上の約10%が罹患するとされています。年齢とともにリスクは上昇し、高血圧、糖尿病、心疾患、喫煙などの生活習慣病が主な危険因子です。

主な症状

梗塞の部位や程度により症状は異なりますが、代表的なものは以下の通りです。

・短期記憶の障害
・思考や問題解決の困難
・思考・会話の遅延
・混乱や方向感覚の喪失
・バランスや協調運動の障害
・うつや不安
・行動の変化

治療と管理

進行性の疾患であるため根本的な治癒は望めませんが、症状の進行を遅らせ、生活の質を向上させるための治療が行われます。

・脳血流改善薬や脳卒中予防薬の投与
・バランスや日常動作のリハビリを目的とした理学療法・作業療法
・コミュニケーション支援のための言語療法
・記憶や思考機能の向上を狙った認知リハビリテーション

支援と生活の工夫

患者本人と家族にとって大きな負担となりますが、地域の支援サービスや介護サポートを活用することで、できるだけ自立した生活を続けられるよう支援が可能です。

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