MRA(磁気共鳴血管造影)で見る動脈瘤の症状と診断
MRA(磁気共鳴血管造影)とは
磁気共鳴血管造影(MRA)は、血管系の疾患や異常を診断するために特化したMRIの一種です。従来の画像検査より血管の構造を高解像度で描出でき、特に動脈瘤の検出に有効です。
動脈瘤(Aneurysm)とは
動脈瘤は、動脈壁が弱くなり、血液が膨らんでしまう異常部位です。動脈壁の損傷や高血圧が原因となります。破裂すれば大量出血を起こし、生命に関わる危険があります。全身の動脈に発生し得ますが、特に大動脈や脳へ向かう動脈に多く見られます。
脳動脈瘤の兆候
MRAで脳動脈瘤を疑う場合、主に次の3つの所見が確認されます。
- 脳へ向かう動脈に異常な膨らみがあること。
- 脳血管内の血流が遅くなっていること。
- 血管壁にプラークが蓄積し、局所的な圧力上昇が見られること。
心臓(大動脈)動脈瘤の兆候
MRAは大動脈の「バルーン状」膨らみや、胸部・腹部大動脈の壁が弱くなっている部位を鮮明に描出します。これにより、心臓周辺の動脈瘤や、将来的に破裂しやすい箇所を早期に発見できます。
検査手順
MRAはMRI装置内で行われます。まず、血管内に造影剤(主にガドリニウム系)を静脈注射し、血流を可視化します。その後、患者は装置の撮像部へ移動し、強力な磁場とパルス波で血管の三次元画像を取得します。造影剤により血管がはっきりと映し出されます。
MRAのメリット
- 放射線を使用しないため、放射線被曝のリスクがありません。
- カテーテルを血管内に挿入する必要がなく、非侵襲的で安全です。
- 高解像度の画像で血管壁の微細な異常まで評価できます。
