胸膜(肺を包む膜)の主な機能とは?
胸膜とは
胸膜は胸腔を覆い、肺を包む漿膜(せんまく)です。胸腔の内側と肺表面の間に位置し、臓側胸膜と壁側胸膜の2層から構成されています。
胸膜の層構造
・臓側胸膜(visceral pleura)は肺表面に直接密着し、肺の形に合わせて伸縮します。
・壁側胸膜(parietal pleura)は胸腔壁、横隔膜、胸骨に貼り付いています。
胸膜腔(胸膜間腔)
臓側胸膜と壁側胸膜の間にある潜在的な空間を胸膜腔と呼び、少量の漿液が常に存在します。この漿液が胸膜表面を潤滑し、呼吸時の肺の拡張・収縮をスムーズにします。
胸膜の主な機能
- 肺の保護:胸膜は物理的なバリアとして肺を外部からの衝撃や感染から守ります。
- 滑り止め効果:胸膜腔の漿液が臓側胸膜と壁側胸膜の摩擦を低減し、呼吸運動を円滑にします。
- 負圧の維持:胸膜腔内の負圧が肺を常に膨らませた状態に保ち、肺の虚脱(肺萎縮)を防ぎます。
- 免疫機能:胸膜には免疫細胞が存在し、肺内の感染や異物を除去する役割を果たします。
このように胸膜は呼吸機能を支える重要な構造であり、肺の保護・潤滑・負圧維持・免疫防御の4つの主要な役割を担っています。
