大動脈腹部動脈瘤の看護管理とは
大動脈腹部動脈瘤に対する看護は、術前・術中・術後の3段階で体系的に行います。以下に各段階での具体的なケア項目を示します。
術前ケア
- 血圧・心拍数・呼吸数などのバイタルサインを継続的にモニタリング。
- 動脈瘤破裂の兆候(突然の激しい腹痛、吐き気・嘔吐、めまい、意識消失など)を早期に評価。
- 患者と家族に対し、精神的サポートと安心感を提供。
- 処方された降圧薬、抗凝固薬、血管拡張薬などを適切に投与。
- 禁煙・禁酒・過度な身体活動の回避を指導。
- 手術内容、合併症リスク、術後の経過について分かりやすく説明。
術中ケア
- バイタルサインと血行動態を厳密に監視。
- 全身麻酔の管理と呼吸サポートを実施。
- 外科チームと連携し、適切な体位と動脈瘤の露出を確保。
- 動脈瘤切除やグラフト縫合などの手術手技を補助。
術後ケア
- バイタルサインと血行動態を頻回にチェック。
- 手術部位の出血、腫脹、感染の有無を観察。
- 処方された鎮痛薬で疼痛管理。
- 肺不全予防のため、深呼吸・咳嗽を指導。
- 静脈輸液と体液バランスを管理。
- 耐容性に応じた栄養サポートを提供。
- 感染、出血、血栓、グラフト不全などの合併症兆候を早期に検出。
- 活動制限、切開部のケア、フォローアップ受診について指導。
- 身体的・精神的な影響に対するカウンセリングと情緒的支援を実施。
