心房中隔動脈瘤と脳卒中――リスクを知ろう
心房中隔動脈瘤(ASA)は、心臓の上部にある左右の心房を分ける中隔が膨らむまれな状態です。多くは小さく無症状ですが、サイズが大きくなると血栓ができやすく、脳への血流障害を引き起こすことがあります。
小さな脳卒中(一過性虚血発作:TIA)とは
TIAは脳への血流が一時的に途絶えることで起こり、数分から数時間で症状が自然に改善します。典型的な症状は、体の片側の突然の脱力やしびれ、言語障害、視覚障害などです。
ASAが脳卒中を引き起こすメカニズム
ASA部位やその周辺の心腔で血栓が形成されると、血栓が血流に乗って脳へ移動し、血管を塞ぐことでTIAや脳梗塞を引き起こします。特に、ASAが大きい、基礎心疾患がある、過去に脳卒中やTIAの既往がある患者はリスクが高くなります。
診断と治療のポイント
ASAが疑われる場合、定期的な心エコーや画像検査でサイズや形状の変化をモニタリングします。リスクが高いと判断された場合、抗凝固薬の使用や、必要に応じて外科的修復(手術)を検討し、脳卒中予防に努めます。
