看護師が患者に吸入器の正しい使用方法を指導する手順
メートルドーズ吸入器(MDI)とドライパウダー吸入器(DPI)は、呼吸器疾患や喘息の患者さんに薬剤を直接肺へ届けます。正しく使用すれば気道が拡がり、呼吸が楽になります。本稿では、看護師がクライアントに対して吸入器の使用方法を指導する際のポイントと具体的な手順を紹介します。
必要なもの
- スペーサーまたはバルブ付きホールディングチャンバー(MDI使用時)
使用手順
吸入器のマウスピースからキャップを外します。
スペーサーやバルブ付きホールディングチャンバーを使用する場合は、背面側をマウスピースにしっかり接続します。スペーサーは吸入をゆっくり行えるよう薬剤の肺への到達率を高めます。
MDIは垂直に、マウスピースが自分側を向くように持ちます。親指はカプセル底部に、指先と中指はポンプ上部に置きます。DPIは水平に持ちます。
MDIを使用する前に、しっかり振ってから3回以上プランジング(噴射)し、カートリッジをプライムします。
薬剤を吸入する前に、肺の空気をすべて吐き出しておきます。
マウスピースを口にくわえ、唇をしっかり閉じます。
MDIの場合は、指でカプセルを1回押し込み、すぐに離します。DPIにはカプセルを押す操作はありません。
MDIはカプセルを押した直後にゆっくり吸い込み、DPIはできるだけ速く吸い込みます。
吸い込んだ後は、できるだけ長く(約10秒)息を止め、薬剤が肺全体に行き渡るようにします。
医師の指示通りに必要回数吸入し、各吸入の間は1分程度待ちます。使用後は再度カプセルを振ってから次の吸入を行います。
使用が終わったら、マウスピースにキャップを戻して保管します。
