アルブテロール使用時のリスク

アルブテロール硫酸塩は、気管支拡張薬として広く使用される一般名医薬品です。吸入により気道が弛緩し、呼吸が楽になります。喘息、慢性気管支炎、肺気腫などの呼吸器疾患の咳・喘鳴・胸部圧迫感の緩和に処方されますが、使用に伴う副作用リスクも存在します。

パラドキシカル気管支痙攣

アルブテロール使用後に、気道が拡張せずに逆に狭くなる「パラドキシカル気管支痙攣」が起こることがあります。患者の約11〜13%で報告されており、特に新しい容器を使用し始めた直後に起こりやすいです。喘鳴、咳、息切れが急に現れた場合は、生命に関わる可能性があるため緊急医療を受ける必要があります。

心血管系副作用

心臓に影響を及ぼすことがあり、最も一般的なのは狭心症や胸痛で、使用者の約1.7%に見られます。稀に心拍数や血圧が著しく上昇し、薬剤の中止が必要になることがあります。そのため、心不全、不整脈、高血圧の既往がある患者には慎重に処方されます。

過敏症反応

まれに重篤なアレルギー反応が起こり、皮膚のじんましんや眼・唇・喉の腫れが見られます。症状が現れたら直ちに使用を中止し、救急医療を受けることが推奨されます。

感染症・その他の疾患

使用者の約4.3%で中耳炎が、約4%で風邪やインフルエンザ様症状が報告されています。稀に皮膚感染、気管支炎、発熱が起こることもあります。

胃腸系副作用

最も頻度が高いのは吐き気で、約1.7%の患者に見られます。その他、嘔吐感、口の異臭、下痢、食欲変化などが報告されています。

神経系副作用

頭痛が最も一般的な神経系の副作用です。その他、睡眠障害、めまい、震えが軽度に起こります。まれに幻覚、不安、錯乱、落ち着かない感覚、けいれんが生じることがあります。

泌尿器系副作用

尿意切迫感や排尿困難、排尿時の痛み、血尿などの症状が報告されています。これらの症状が出た場合は医師に相談してください。

低カリウム血症

稀に血中カリウムが著しく低下する低カリウム血症を引き起こすことがあります。症状は尿量減少、口渇、喉の渇き、不整脈、食欲不振、気分変動、筋肉痛や痙攣、しびれ、全身の脱力感などで、放置すると生命に関わります。早急な医療処置が必要です。

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