小児喘息ガイドライン:診断・重症度分類・管理法

小児喘息の診断

子どもに喘鳴、咳、息切れ、胸部圧迫感が繰り返し見られ、気流閉塞が発作的で吸入型気管支拡張薬で部分的に可逆的であれば喘息と診断します。家族歴に喘息やアレルギーがある、1〜2週間のピークフローモニタリングで20%以上の変動がある、または吸入ステロイド(コントローラー薬)を1〜3か月使用して呼吸状態が改善した場合も喘息の可能性があります。

診断確定のためには、吸入型気管支拡張薬使用前後のスパイロメトリー検査を実施します。

喘息の重症度分類

症状が週2回以下、夜間症状が月2回以下、ピークフローが80%以上であれば「間欠性」喘息と判断します。症状が週2回以上、夜間症状が月2回以上、ピークフローが80%未満の場合は「持続性」喘息と分類します。

アクションプランとピークフロー測定

日々の症状と活動状況を記録した症状日誌をつけましょう。6歳以上の子どもにはピークフロー測定を導入し、悪化のサインを早期に捉えることが重要です。

段階的管理(ステップアップ療法)

吸入ステロイドは第一選択のコントローラー薬です。使用できない場合はロイコトリエン受容体拮抗薬またはネドクロミルナトリウムを検討します。4歳以上でコントロールが不十分な場合は、長時間作用型β2刺激薬の併用を考慮します。

自己管理と教育

医師は患者教育を積極的に行い、書面によるアクションプランを提供すべきです。

運動誘発性喘息の対策

運動前5〜15分に短時間作用型β2刺激薬(吸入ブロナコトロールなど)を使用します。ロイコトリエン受容体拮抗薬も代替として有効です。効果が不十分な場合は喘息専門医への紹介を検討してください。

急性(短期)喘息エピソードの予防治療

5歳以下で持続性喘息でない場合、ロイコトリエン受容体拮抗薬を予防的に使用することがあります。必要に応じて専門医に紹介します。

急性発作後の退院管理

2歳以下の乳児には吸入ブロナコトロールが選択肢です。児童・青年はメーター吸入器+スペーサー(マスク使用可)またはハンドヘルドネブライザーで吸入します。

重症でピークフローが50%未満の場合は、イプラトロピウム臭化ブロマイドと短時間作用型β2刺激薬を20分ごとに3回投与します。酸素飽和度が低下している場合は酸素投与と経口または全身ステロイドを追加します。

退院時に経口ステロイドを処方し、症状が改善しない場合は入院管理(最低24時間の観察)を検討します。

持続性喘息が認められる場合は吸入ステロイドを継続し、必要に応じて用量増加または経口ステロイドへ切り替えます。

フォローアップとモニタリング

発作後は1週間以内に電話または対面で診察し、4週間目に再度、以降は2〜4週間ごとに症状がコントロールされるまでフォローします。持続性喘息の場合は4〜6か月ごとに定期診察を行います。

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