幼児に見られる自閉症の兆候と症状
自閉症は神経発達障害の一種で、発達障害の中でも特に複雑な脳の発達パターンを指します。近年は子どもの約110人に1人という高い頻度で診断されるようになっています。医学的な検査で確定できるわけではありませんが、特有の行動や症状から自閉症の可能性を見極めることができます。
社会的発達の障害
自閉症の子どもは他者との交流が苦手です。名前を呼ばれても反応しなかったり、一人で遊ぶことを好む傾向があります。また、相手の言葉や行動にどう反応すべきかが分からず、感情表現や関係構築が難しいことが多いです。人よりも無生物に執着することも見られます。
アイコンタクトの欠如
会話の際に目を合わせることは、相手に関心や理解を示す基本的なコミュニケーションです。しかし自閉症の子どもは目を合わせることがほとんどなく、話しかけても目をそらしたままです。原因ははっきりしていませんが、社会的相互作用が苦手であることと関係していると考えられています。
反復的・自己刺激的行動
自閉症の子どもは腕を振る、指を鳴らす、同じ音を出す、ジャンプするなどの反復行動を示すことがあります。目を回す、髪の毛をくるくるさせる、指や足の指をタップするといった、目立ちにくい行動も見られます。これらは緊張や興奮時に現れることが多いですが、特定の刺激がなくても行われることがあります。
感覚処理の異常
感覚過敏や感覚鈍感が顕著です。光や音、触覚に対して過剰に反応し、フラッシュライトや警報音、音楽の大音量、軽いタッチさえも痛みや不快感を引き起こすことがあります。一方で、痛みや不快感に対して鈍感で、怪我をしても泣かない、体調不良を訴えない子どももいます。
