自閉症の子どもに見られる主な症状
米国自閉症協会によれば、米国で生まれる子ども150人に1人が何らかの自閉症を発症するとされています。自閉症は行動・社会・感覚など多様な症状があり、重症度は広範です。診断は血液検査など客観的手段がなく、観察と質問票(例:児童自閉症評価尺度)で行われます。
社会的症状
自閉症スペクトラム障害(ASD)で最も一般的に見られるのは、社会的スキルの欠如です。子どもは共感が難しく、他人の表情、身体言語、声のトーンから感情を読み取れません。また、自分の感情を認識することも困難です。そのため、目を合わせない、極度の恥ずかしさや恐怖を示すことがあります。
発達的症状
言語発達が遅れることが多く、言葉が出ない、語彙が限られる場合があります。指差しやサインでコミュニケーションを取ることもあります。運動面では、歩行が不安定で体の中心線を越える動作が苦手です。活動の切り替えが難しく、環境の変化に圧倒されやすいです。
行動的症状
頭を床や壁にぶつける自己刺激行為や、抱っこを嫌がることがあります。指を振る、つま先で歩く、揺れる、回転するなどの反復運動が見られます。
感覚的症状
特定の色、音、におい、質感に強く反応します。明るい光や照明の変化が苦手です。視覚の中心・周辺の切り替えが難しく、発達眼科医の指導のもと視覚療法で改善が期待できます。例えば、下向きプリズムレンズの眼鏡がつま先歩きの改善に役立つケースがあります。
考慮すべき点
多くの子どもは生後数か月は通常の発達を示しますが、3歳前後で急に発達が停滞することがあります。原因は不明で、環境要因やワクチンへのアレルギー説もありますが、確証はありません。食事管理(糖質や人工添加物の除去)で改善する例も報告されています。保護者は情報を集め、ASD協会に加入し、支援グループに参加し、教師やIEP会議で子どもの権利を主張することが重要です。
