PECS(絵カード交換コミュニケーションシステム)の画像作成ガイド

自閉症の方にとって、言語によるコミュニケーションは大きな壁です。言葉は一瞬で消えてしまい、記憶に残りにくいことがあります。そこで、画像を用いる「Picture Exchange Communication System(PECS)」が有効です。PECSは文字ではなく絵カードで意思表示を行う代替コミュニケーション手段です。

効果的にPECSを活用するには、2インチ×2インチ(約5cm×5cm)のカードに画像を貼り付けた大規模な画像集が必要です。以下では、PECS用画像コレクションを作成するための準備物と具体的な手順をご紹介します。

必要なもの

  • 自閉症(広汎性発達障害)の診断書
  • 筆記用具と紙
  • 治療計画書
  • デジタルカメラまたはスマートフォン
  • パソコン
  • マーカー
  • のりスティック
  • カードストック紙(厚紙)
  • マジックテープ(面ファスナー)

手順

1. 専門家と連携する

  1. 子どもが日常的に使用する食べ物、物、場所をリスト化し、少しずつ項目を増やしていきます。
  2. 治療計画に「PECSを用いたコミュニケーション支援」を組み込み、目標と期待される成果を明記してもらいます。
  3. 診療やミーティングの際に、PECSへの関心を積極的に伝え、よく使う語句や画像のサンプルをお願いしましょう。
  4. 言語療法士、TSS、ケースマネージャーに追加画像の提供を依頼します。多くの専門家はPECS用画像を多数保有しています。

2. 画像を自作・収集する

  1. リストに基づき、子どもが最も興味を示す玩具、食べ物、活動の写真を撮影します。写真はパソコンに取り込み、適切なサイズにトリミングして印刷し、厚紙に貼り付けます。
  2. 既存のカードを整理し、足りない項目(就寝準備、着替え、食事など)を確認します。
  3. 必要に応じて、マーカーでシンプルなイラストを描きます。アルファベットや治療で使用する特定のドリルなど、写真が入手しにくい概念に有効です。
  4. インターネットで無料または有料のPECS画像素材を検索し、ダウンロードして活用します。
  5. カードの裏面にマジックテープを貼り付け、視覚スケジュールや冷蔵庫、学習エリアに貼り付けられるようにします。これにより、取り出しやすく収納も簡単になります。

以上の手順を参考に、子ども一人ひとりに合わせたオリジナルのPECSカードセットを作成し、日常生活や学習の場で活用してください。

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