自閉症治療にDTT(離散試行教学)を活用する方法

概要

離散試行教学(Discrete Trial Teaching、略称 DTT)は、応用行動分析(ABA)の中でも最も広く用いられる手法で、自閉症児への効果的な支援が実証されています。タスクを細かく分解し、反復・正の強化・プロンプトを組み合わせて行動を学習させます。

必要なもの

  • ABA の訓練を受けたセラピスト

手順

  1. 適切な反応を教える

    1. まず指導したい課題を選び、最も基本的なステップに分解します。

    2. 各ステップごとに開始・中間・終了がはっきりした構造化されたルーチンを設定します。構造化により子どもは一つの課題に集中し、因果関係を理解しやすくなります。

    3. 指示は繰り返し、明確に伝えます。

    4. 子どもに2回の応答機会を与え、正解したら即座に正の強化(褒める、好きなアイテムを渡すなど)で報酬します。

    5. 両方の応答が不正解の場合は、やさしく正しい反応を示すプロンプトを行います。例:本のページをめくる指示なら、子どもの手をページに置き、一緒にめくります。

    6. 正しい応答が数回連続したら、次のサブステップへ進めます。すべてのサブステップが完了するまで繰り返します。

    7. DTT はインシデントティーチングやピボタル・レスポンス・トレーニング(PRT)など、他の ABA 手法と併用すると効果が高まります。流暢さ訓練や言語行動訓練も組み合わせられます。

    8. 年1回の独立評価で子どもの強み・弱みを測定し、年間目標とプログラムの効果を確認します。

自閉症 - 関連記事