深部静脈血栓症(DVT)の予防と対策

深部静脈血栓症(DVT)とは

深部静脈血栓症は、主に脚の深部静脈に血栓ができる疾患です。血栓が肺へ流れると肺塞栓症を引き起こし、命に関わる危険があります。特に高齢者に多く見られますが、若年層でも発症リスクはあります。

症状を把握する

脚の痛み、部位の熱感や赤みが現れたら注意が必要です。太ももや下腿に痛みが出やすく、足を曲げにくい、歩行が困難になることがあります。血栓が肺へ流れると呼吸困難や胸痛が起こります。

リスク要因を知る

以下の状態が血栓形成を促します。

  • 脚や股関節の骨折、手術(胸部・腹部・下肢)
  • 長時間の座位(飛行機・自動車など)
  • 血液凝固異常やがん
  • 妊娠・肥満・経口避妊薬・授乳
  • 心筋梗塞・脳卒中・心不全の既往

症状がある場合は速やかに受診

超音波検査や静脈造影で診断します。治療はヘパリンなどの抗凝固薬で血栓を溶解し、5〜7日後にワルファリンなどの経口抗凝固薬へ切り替えることが一般的です。重症例では血管内注射や、血栓が肺へ流れるのを防ぐために下大静脈フィルター(IVCフィルター)を留置します。

予防とセルフケア

手術後や血栓リスクが高いときは医師の指示で抗凝固薬を服用します。弾性ストッキングで血液の滞留を防ぎ、手術後はできるだけ早く歩行を開始しましょう。長時間の移動では定期的に立ち上がって足を伸ばし、血流を促進することが重要です。

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