血液内真菌感染とは?

定義

血液真菌感染(血液菌感染)は、真菌が血流に侵入し増殖する状態で、真菌性敗血症や全身性真菌感染とも呼ばれます。血液内で増殖した真菌は、体内の他の臓器へ広がる可能性があります。近年、病院内での真菌性血流感染は増加傾向にあります。

Candida albicans(カンジダ・アルビカンス)

代表的な病原性血液真菌としてカンジダ・アルビカンスがあります。カンジダ血症(カンジダミア)は、米国で血流感染の主要因のひとつとされ、全体の4位に位置すると報告されています。

Aspergillus(アスペルギルス)

アスペルギルス属の胞子を吸入すると肺アスペルギルス症を起こし、免疫力が低下した患者では侵襲性アスペルギルス症へと進行します。侵襲性アスペルギルス症は致死率が高く、特にリスク患者で深刻な問題となります。

リスクが高い患者

以下の患者は血液真菌感染のリスクが高いとされています。

  • 化学療法や骨髄移植を受けた患者
  • 免疫抑制状態にある患者
  • 集中治療室(ICU)に入院している患者

その他の病原真菌

血液真菌感染を引き起こす主な真菌は次のとおりです。

  • Candida parapsilosis(カンジダ・パラプシロシス)
  • Histoplasma capsulatum(ヒストプラズマ)
  • Blastomyces dermatitidis(ブラストマイセス)
  • Cryptococcus neoformans(クリプトコッカス・ネオフォルマンス)
  • Coccidioides spp.(コクシディオイデス属)

診断と治療

血液真菌感染は迅速かつ正確な診断が不可欠です。抗生物質は効果がなく、真菌種によっては抗真菌薬に耐性を示すことがあります。感染症の重症度や真菌種に応じて、適切な抗真菌薬の投与が必要です。また、免疫抑制が原因の場合は、抗レトロウイルス療法や免疫機能の改善が生存率を高めることがあります。

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