血清ナトリウム濃度の計算方法

血清ナトリウム濃度は、患者の血液中に溶けているナトリウムの量を示す指標で、IV栄養や点滴薬を開始する前に必ず測定されます。点滴で生理食塩水(0.9%)を投与する場合、投与量と患者の体重・性別から、血清ナトリウムがどれだけ変化するかを計算できます。以下の簡単な式で求められます。

計算手順

  1. 患者の基礎血清ナトリウム値を記録します。成人の正常範囲は 135〜145 mEq/L です。血液検査の結果はカルテに記載されています。

  2. 投与している0.9%食塩水の流量(mL/h)を確認します。流量を 1,000 で割り、154(0.9%食塩水中のナトリウム濃度)を掛けると、1時間あたりのナトリウム供給量(mEq/h)が求められます。

    計算式: (流量 mL/h ÷ 1,000) × 154 = mEq/h

  3. 上記の mEq/h を体重(kg)で割ります。女性は 0.5、男性は 0.6 を分母に使用します。

    計算式: mEq/h ÷ (0.5 ÷ 体重)(女性)/ mEq/h ÷ (0.6 ÷ 体重)(男性)

    これが 1 時間あたりの血清ナトリウム上昇量(mEq/L)です。

  4. 血清ナトリウム上昇量に点滴時間(h)を掛け合わせます。これが点滴期間中に血清ナトリウムが上がる総量(mEq/L)となります。

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