血液は私たちの生命を支える大切な組織です。そのため、自分の血液検査結果を理解したいと考えるのは当然です。血液検査は定期健診や病気の診断・治療のために実施されますが、各数値は単体で見るだけでは全体像が掴めません。Seattle Treatment Education Project によれば、血液項目は総合的に評価すべきとされています。ここでは、主要な検査項目とその正常範囲、結果の読み方をわかりやすく解説します。

血液検査の主な項目と読み方

  1. 赤血球・白血球数のモニタリング

    全血球計算(CBC)は健康状態を総合的に評価する基本検査です。特に重要なのは白血球(WBC)、赤血球(RBC)、ヘモグロビン、ヘマトクリット、平均赤血球容積(MCV)、血小板です。

  2. 白血球は感染と戦う

    WBC の正常範囲は 4,500〜10,000 個/µL です。白血球は感染に対抗する役割があるため、数が高いと感染症の可能性が、低いと特定の薬剤使用や骨髄抑制が疑われます。

  3. 赤血球はヘモグロビンとヘマトクリットを含む

    赤血球(RBC)の正常範囲は男性 4.5〜5.9、女性 4.0〜5.3 (×10⁶/µL) です。ヘモグロビンは男性 14〜18、女性 12〜16 (g/dL)、ヘマトクリットは男性 40〜54%、女性 37〜47% が基準です。RBC が低いとヘモグロビン・ヘマトクリットも低下し、貧血が疑われます。逆に高い場合は骨髄疾患、低酸素状態、脱水などが考えられます。

  4. 平均赤血球容積(MCV)の正常範囲は 80〜96 fL です。MCV が大きくなるとビタミン B12 や葉酸欠乏が原因となります。

  5. 血小板数の正常範囲は 150,000〜350,000 個/µL です。血小板は血液凝固に必須で、低下は外傷、感染、特定の薬剤使用が原因です。

  6. 総コレステロールの正常範囲は 140〜220 mg/dL です。高値は冠動脈疾患リスク、低値は肝機能障害の可能性があります。

  7. 中性脂肪(トリグリセリド)は年齢とともに上昇しやすく、20代男性の基準は 45〜200 mg/dL、同年代女性は 37〜144 mg/dL です。高値は心疾患、肥満、糖尿病、甲状腺機能低下症などと関連し、低値は栄養不良が疑われます。

  8. HDL コレステロールは 40 mg/dL 未満が低値とされ、心疾患予防の観点からは高い方が望ましいです。

  9. LDL コレステロールは心疾患リスクの指標です。130〜159 mg/dL が境界域、160〜189 mg/dL が高値、130 mg/dL 未満が望ましいとされています。

  10. 血糖値は健康のバロメータ

    空腹時血糖(FBS)は、夜間絶食後に測定します。70〜110 mg/dL が正常範囲で、140 mg/dL 以上は糖尿病の疑いがあります。高値が出た場合は、医師が経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)を指示することがあります。