ヘパリン(皮下注射)の投与方法

概要

ヘパリンは血液をサラサラにする抗凝固薬で、皮下(皮膚の下)に注射します。主に血栓の形成予防や既存の血栓が大きくなるのを防ぐ目的で使用され、病院や急性期医療施設で医療従事者が投与します。退院時には、経口抗凝固薬であるクマディン(ワルファリン)が処方されることが一般的です。

必要なもの

  • 皮下注射用の針(ヒポデリックニードル)
  • シリンジ
  • アルコール綿
  • プラスチックまたはラテックス製の手袋

投与手順

  1. 医師の指示を確認:患者、投与量、投与経路が正しいか必ず確認し、投与ミスを防ぎます。
  2. 患者の確認:病院用腕帯と氏名を照合し、正しい患者に投与することを確認します。
  3. 手指の洗浄:手をしっかり洗い、清潔な状態で作業を始めます。
  4. 手袋の装着:プラスチックまたはラテックス製の手袋を着用し、患者と自分を保護します。
  5. 腹部の消毒:アルコール綿で注射部位を優しく拭き、細菌の混入を防ぎます。
  6. 皮膚をつまむ:指先で腹部の皮膚をつまみ、厚めの皮膚皺を作ります。これにより出血や内出血のリスクが減ります。
  7. 深呼吸させてリラックス:患者に深く息を吸わせた状態で、90度の角度で針を皮膚皺に刺し、ヘパリンをゆっくり注入します。
  8. 針を抜く:皮膚を離し、シリンジをゆっくり抜きます。アルコールパッドで数分間軽く圧迫し、擦らないようにします。
  9. 廃棄と手指消毒:針は再キャップせずに医療廃棄容器へ投げ入れ、手袋を外して手を十分に洗浄します。

注意点

投与中は常に患者の状態を観察し、異常があれば直ちに医師に報告してください。

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