医師が血液が汚染されていると言った場合、その意味とは?
血液が「汚染されている」と診断された場合、ウイルス、細菌、真菌、寄生虫、または全身性の感染症(敗血症)など、さまざまな原因が考えられます。以下では、代表的な血液感染症とその特徴、治療法について解説します。
ウイルス性血液感染症
ウイルスは宿主の細胞を利用して増殖する微小な病原体です。血液を介して感染する代表的なウイルスには、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)やB型・C型肝炎ウイルスがあります。感染経路は性行為や注射器の共有などが主です。抗ウイルス薬による治療が行われます。
細菌性血液感染症
細菌は宿主に依存せずに増殖できる微生物です。腸内や皮膚、泌尿生殖器に常在する善玉菌もありますが、破傷風菌、連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などは血流に入り重篤な感染症を引き起こすことがあります。細菌感染は抗生物質で効果的に治療できます。
真菌性血液感染症(真菌感染症)
真菌が体内に増殖すると「真菌症」と呼ばれます。免疫力が低下したときに起こりやすく、カンジダ症(口腔・食道カンジダ)、酵母感染、カビ感染などが血流を通じて全身に広がります。抗真菌薬が主な治療法です。
寄生虫性血液感染症
寄生虫が体内に入り込むと寄生虫病となります。マラリア原虫やフィラリア、回虫などは蚊、ダニ、ハエ、特定の蠕虫などを介して感染します。食物や水が汚染されている場合も感染リスクがあります。寄生虫駆除薬で治療します。
敗血症(敗血症候群)
血液中に大量の病原体が入り込み、全身性の炎症反応(敗血症)を引き起こす状態です。臓器不全やショックに陥りやすく、速やかな抗生物質投与や、必要に応じて透析、人工呼吸、外科的切除が求められます。緊急医療が必要です。
血液感染症は原因に応じた適切な治療が不可欠です。症状が疑われる場合は速やかに医療機関を受診し、検査と治療を受けましょう。
