血中カルシウムが過剰になる状態を示す医学用語は?

概要

医学用語で血中カルシウムが過剰になる状態は「高カルシウム血症(hypercalcemia)」と呼ばれます。血中カルシウムが過剰になると様々な症状が現れ、放置すると重篤な合併症を引き起こす可能性があります。

原因

  • 副甲状腺の機能亢進(副甲状腺ホルモン過剰分泌)
  • 肺がんや乳がんなどの悪性腫瘍
  • リチウムなどの薬剤
  • ビタミンDやカルシウムサプリメントの過剰摂取
  • 脱水症状

主な症状

  • 便秘、吐き気、嘔吐
  • 食欲不振、頻尿・多飲
  • 筋力低下や筋肉の痙攣
  • うつ状態やイライラ感
  • 骨痛や背骨の変形

診断方法

血液検査や尿検査で血中カルシウム濃度を測定します。成人の正常範囲は血中カルシウム9.0〜10.5 mg/dLです(Quest Diagnostics)。

リスク

治療せずに重度の高カルシウム血症が続くと、骨粗鬆症、腎結石、腎不全、認知障害、心不整脈、昏睡、最悪の場合は死に至ることがあります(Mayo Clinic)。

治療法

原因疾患(副甲状腺機能亢進、癌など)に対する根本的な治療が基本です。高カルシウム血症そのものの対処としては、利尿剤(フロセミド)や静脈投与のビスホスホネート(ゾレンドロン)、ステロイド(プレドニゾン)、腎透析などが用いられます。

血液障害 - 関連記事