尿酸の基礎知識と対策
人間の体は驚異的な生体機械であり、各部位が完璧に連携して健康を保っています。尿酸のような老廃物さえも、バランスが崩れると体調不良のサインになることがあります。
事実
- 尿酸は、体がプリン体を分解する際に生じる老廃物です。プリン体は特定の食品に多く含まれ、特にレバーや腎臓などの内臓肉に豊富です。生成された尿酸は血流に乗って腎臓へ運ばれ、尿として排泄されます。
症状
- 血中尿酸濃度が高い状態(高尿酸血症)は、痛風として関節、とくに足の指に激しい痛みと腫れを引き起こすことがあります。高尿酸血症自体が必ずしも症状を伴うわけではありませんが、過剰に産生されたり排泄が遅れたりすると、深刻な健康問題の兆候となります。
原因
- 白血病、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、甲状腺機能低下症、腎不全などの疾患が尿酸の蓄積を招きます。また、プリン体が豊富な食事、過度のアルコールやカフェイン摂取、ナイアシン過剰摂取も原因です。血圧降下薬や免疫抑制薬、アスピリンやビタミンC(アスコルビン酸)も尿酸を上昇させます。遺伝的要因や肥満、乾癬も関与します。
診断
- 高尿酸血症は、他の疾患を評価する過程で発見されることが多いです。痛風や腎不全の診断、化学療法や放射線療法後の経過観察の際に血液検査で測定します。検査は空腹(最低4時間)状態で行うと正確です。
- 逆に尿酸が極端に低い場合は、毒素への曝露や特定の肝・腎疾患を示すことがあります。
治療
- 食事療法が基本です。植物中心の食事に切り替え、肉類や内臓肉の摂取を制限すればプリン体の摂取が減り、尿酸産生が抑えられます。食事だけで改善しない場合は、医師が薬物療法を併用します。
必要に応じて医師に相談し、適切な管理を行いましょう。
